Nutanixの運用に便利なvirshコマンドについて紹介

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はじめに

Nutanixは様々な仮想化機能で成り立っているため、各種仮想化ツールを使用することができます。今回は、virshコマンドの中でも、Nutanixの運用をするなかで知っておくときっと役に立つコマンドを紹介したいと思います。

ここで紹介するコマンドは全てCVMから実施可能です。AHVでも可能ですが、rootユーザーのみ実行可能となります。

また、全てのCVMに対して実行する場合はallssh “コマンド”を使用します。全てのAHVに対して実行する場合はhostssh “コマンド”を実行します(ダブルクォーテーションは必須です)。

virsh list –title

わかること

ドメインID、仮想マシンのUUID、稼働状態、ゲスト仮想マシンの名前がわかります。

出力例
Id Name   State    Title
---------------------------------------------------------------------
1   CVM   running
51 UUID   running  test-vm

virsh dominfo 「ドメインID」

先ほどのコマンドでは仮想マシン毎のドメインIDを確認することが可能です。
このコマンドでは、指定したドメインIDの仮想マシンについて下記の情報がわかります。
・名前
・UUID
・OSタイプ
・稼働状態
・CPU数
・CPUの稼働時間(合計)
・メモリ容量
・自動起動の有無
など

virsh cpu-stats 「ドメインID」

わかること

指定したドメインIDの仮想マシンのvCPUが、物理サーバのCPUのどのコアをどれくらい使用したのかわかります。

出力例
CPU0:
cpu_time 0.550112201 seconds
vcpu_time 0.000000000 seconds

virsh nodeinfo

わかること

物理サーバの下記情報を取得できます。すごく便利。
・CPUモデル
・CPUコア数(ハイパースレッディング分を含む)
・CPUの周波数
・CPUのソケット数
・1ソケットあたりの物理コア数
・1物理コアあたりのスレッド数
・NUMAノードの数
・メモリサイズの合計

出力例
CPU model: x86_64
CPU(s): 64
CPU frequency: 2100 MHz
CPU socket(s): 1
Core(s) per socket: 16
Thread(s) per core: 2
NUMA cell(s): 2
Memory size: 527772772 KiB

virsh nodecpustats 「CPU番号」 –percent

わかること

指定したCPUの使用率などの情報を確認することができます。

出力例
usage: 5.9%
user: 2.0%
system: 3.9%
idle: 94.1%
iowait: 0.0%

virsh domblklist 「ドメインID」 –details

わかること

指定したドメインIDの仮想マシンがアタッチしているデバイスの一覧を確認することができます。CVMやゲストVMがアタッチしているデバイスが確認できるのでアーキテクチャ理解に役に立ちます。

出力例(CVM)
 Type Device Target Source
-------------------------------------------------------------------
file cdrom hdc /var/lib/libvirt/NTNX-CVM/svmboot.iso
block disk sda /dev/disk/by-id/scsi-351492ec091929121b1
~割愛~
出力例(ゲストVM)
 Type Device Target Source
----------------------------------------------------------------------------------------------------
network lun sda iqn.2010-06.com.nutanix:vmdisk-1b145ed7-d4cc-4d29-beef-e588d3779cfdj/0
network cdrom hde iqn.2010-06.com.nutanix:vmdisk-da46da67-8f56-4a79-a606-d1b5da86f897/0

virsh dommemstat 「ドメインID」

わかること

指定したドメインIDの仮想マシンメモリに関する詳細な情報を取得することが可能です。ただし、CVMはRSSのみしか表示されません。

出力例
actual 16777216
swap_in 0
swap_out 0
major_fault 1051
minor_fault 1781269
unused 12998952
available 16304588
usable 15363312
last_update 1710038346
disk_caches 2697100
hugetlb_pgalloc 0
hugetlb_pgfail 0
rss 50128

virsh schedinfo 「ドメインID」

わかること

指定したドメインIDの仮想マシンのCPUのスケジューラー、CPUを割り当てる場合の優先度についてわかります。デフォルトは1024です。

出力例
Scheduler : posix
cpu_shares : 1024
vcpu_period : 100000
vcpu_quota : -1
emulator_period: 100000
emulator_quota : -1
global_period : 100000
global_quota : -1
iothread_period: 100000
iothread_quota : -1

virsh sysinfo

わかること

物理サーバの下記事項の詳細情報がわかります(一部割愛)
・BIOS
・製造メーカ、製品名、シリアル番号、UUID
・マザーボードの製造メーカー、製品名、シリアル番号
・CPUのファミリー、製造メーカー、バージョン、最大周波数、ステータス、シリアル番号
・メモリのサイズ、形式、タイプ(DDR4など)、速度、製造メーカー
など

 

 

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