[Nutanix]Volume Groupを使用するメリットについて

Nutanix
Nutanix logo
スポンサーリンク
スポンサーリンク

はじめに

Nutanix Volumesについて、通常のvDiskとの差異などを抑えながら可能な限りわかりやすく解説したいと思います。

Volume Groupとは

ソフトバンク C&S様のブログをご覧ください。非常にわかりやすいです。

こちらの記事の内容を抑えた上で解説を行います。

VMでディスクを新規作成 or 追加した場合の動作

ディスク新規作成 or 追加時にVMが稼働しているホストのCVMが該当VMのvDiskを管理します。

[具体例]

ノードが3つあるクラスターがあります。それぞれホスト#1,ホスト#2,ホスト#3とします。また、それぞれのホストで稼働するCVMをCVM#1,CVM#2,CVM#3とします。

とあるVM(以降VMと呼称)がノード#1で動作している場合、VMのvDiskを3つ追加するとします。すると、ホスト#1でvDiskが作成され、その管理を担うのはホスト#1で動作するCVM#1となります。そして、3つのvDiskが全てホスト#1で作成されます。

Volume GroupでvDiskを3つ作成してVMにアタッチした場合(Load Balancing機能はOFF)

AHVで動作している場合は、Volume GroupをVMに直接アタッチすることができます。

この場合についても、先ほどと同じようにVolume GroupをアタッチしたVMが動作しているホストでvDiskが配置されます。

Volume GroupでvDiskを3つ作成してVMにアタッチした場合(Load Balancing機能はON)

Volume Group内に作成したvDiskが各ホストに分配されます。

[具体例]

新規にVolume Groupを作成し、その中にはvDiskを3つ作成するとします。作成時にLoad Balancingを有効化しておきます。すると、vDiskが各ホストに分散した状態で配置されます。但し、どのような仕組みで配置されるかは不明です。

Volume Groupのメリット

Load Balancing機能を有効化した場合のメリットは、ずばりCVMの負荷軽減です。

NutanixではCVM(のStargateと呼ばれるサービス)が全てのディスクI/Oを担うため、CVMの負荷が高くなることによるCPU使用率の高騰は、そのままディスクのスループットの低下につながります。

Volume Groupを作成し、Load Balancing機能を有効化することで、vDiskが分散配置されます。そして、データローカリティの原則に従い、vDiskが存在するホストのCVMがI/Oを担うことになります。

そのため、vDiskを単に追加した場合は1つのCVMがI/O処理を行う必要があったところ、複数のCVMでI/O処理を行うことが可能となります。

後ほど紹介するドキュメントでも次のように解説されています。

ディスクをホストできるCVMは一度に1つだけであり、そのディスクのプライマリストレージアクセスはすべてホストCVMを介して行われるため、ディスクのホストロケーションがネットワーク消費とクラスタ内のCVM使用バランスに影響を与える可能性があります。

VGLB 接続では、iSCSI リダイレクションを使用して、ディスクのロードバランシングとパスの弾力性のためにターゲットのパス管理を制御します。

つまり、Volume Groupを駆使すれば基本的にはクラスター全体のCVMでI/O処理を分散化することが可能となるため、積極的に使用することをお勧めします。

ただし、Volume Groupの作成数については上限があります。次の記事を参照してください。

その他

次のドキュメントに詳細についてわかりやすく解説されています。ただし、Externalで接続している状態が前提となっているため、直接Volume Groupをアタッチした状態とは少しイメージが異なる点については注意してください。Externalの場合はiSCSI DataService IPの設定が必須となります。Internal(直接アタッチする)の場合は必須ではありません。

参考

いろんなアクロポリスの名称を確認
Nutanixにはいろんなアクロポリスがありますが、具体的にどんなアクロポリスがあるのかを紹介します。

コメント