はじめに
デスクトップPCで検証環境を用意したいと思っている方向けに、可能な限り予算を抑えて最大スペックとなるようにPC部品を選定しました。
想定する読者
・PCで仮想化環境を用意したい方
・Vmware ESXiを使用した演習環境を用意したい方
・Nutanix CEを3ノードで用意したい方
・EVE-NGを用いた大規模なNWの演習環境を用意したい方
構築する仮想化環境について
VMware Workstation ProでVMware ESXiを構築して、仮想化環境を準備します。
以下の記事で構築方法やダウンロード方法が解説されています。

さらに、Nestedな環境でNutanix CEを3ノード構成で構築することも可能です。
構築方法は以下の記事を参考にしてください。

マザーボードについて(一般論)
自作PCのマザーボードは、システム全体の安定性と拡張性を左右する重要なパーツです。以下の観点から選定することで、自分の用途に最適なマザーボードを見つけることができます。
CPUソケットとチップセット
- CPUソケットの互換性: まず、搭載予定のCPUに対応したソケット(例:LGA1200、AM4、LGA1700など)であることを確認してください。
- チップセットの性能: チップセットは、機能や拡張性、オーバークロック性能に大きな影響を与えます。たとえば、ハイエンドモデルではオーバークロック機能やPCI Expressのレーン数、最新のI/O規格への対応などが重視されます。
拡張性とスロット構成
- PCIeスロット: グラフィックカード、サウンドカード、ストレージコントローラーなど、拡張カードを取り付けるためのPCI Expressスロットの数とバージョン(例:PCIe 4.0/5.0)を確認しましょう。
- メモリスロット: 使用予定のメモリ(DDR4、DDR5など)の種類、最大サポート容量、そしてデュアルチャネルやクアッドチャネルの構成も重要です。
- ストレージ接続: SATAポートの数やM.2スロットの数、さらにはNVMe対応など、ストレージの構成にも注意を払う必要があります。
内部・外部接続・拡張ポート
- USBポートやLAN: 周辺機器や高速データ転送を考慮して、USBの種類(USB 3.2、USB-Cなど)やLAN、Wi-Fiモジュールの有無も確認しましょう。
- オーディオやその他の機能: 内蔵オーディオの性能や、場合によってはBluetooth機能、Thunderboltポートなどのオプションも選択のポイントとなります。
電源供給と耐久性(VRM設計)
- VRMの品質: 高性能なCPUやオーバークロックを計画している場合、安定した電力供給が求められます。マザーボードのVRM(Voltage Regulator Module)がしっかりしているか、フェーズ数や冷却対策が施されているかをチェックしましょう。
- 耐久性: 長期利用を前提に、全体の設計や基板の品質、コンデンサやチョッパーの耐熱性なども選定時の重要な指標です。
フォームファクターとケースの互換性
- サイズの選択: ATX、MicroATX、Mini-ITXなど、自分のケースやその他パーツとの物理的な互換性を確認しましょう。また、ケース内の冷却や配線の管理も考慮する必要があります。
BIOS/UEFIの使いやすさと機能
- •設定の自由度: わかりやすく使いやすいBIOS/UEFIは、オーバークロックや各種設定、トラブルシューティングの際に大変役立ちます。
- アップデートのサポート: メーカーのサポート状況やファームウェアのアップデート頻度も、将来的な安定性を担保するためにチェックしておくと安心です。
将来性と拡張の余地
- アップグレード可能性: 初期構築時だけでなく、将来的なアップグレード(例えば、新しいストレージや拡張カードの追加)がどれだけ容易に行えるかも大切です。
- 最新技術への対応: 新規技術(PCIe 5.0、DDR5、Wi-Fi 6Eなど)への対応状況も、長期的に見た場合の選定基準となります。
マザーボードについて(管理人の意見)
コストを抑えるためには、拡張性を多少犠牲にする必要があります。ただし、検証用途のため、以下の観点は必ず盛り込んでます。
- 規格: Micro-ATXまたはATXを対象としました。その他の規格では、対応するCPUの世代が限られていたり、費用が極端に高くなる問題があるためです。
- CPU製造メーカー: 対応するCPUの製造メーカーごとに選定しました。
- メモリ規格: DDR4またはDDR5など、メモリの規格ごとに選定しました。
- 搭載可能なメモリ容量: DDR4の場合は最大128GB、DDR5の場合は最大192GBとなるものを対象としました。
※参考動画にある通り、高価なマザーボードではCPUの放熱性や電力供給の機能が大幅に向上するため、ゲーミング用途でも兼用して使用する場合(がほとんどだと思いますが)は、それなりの値段のものを購入することを推奨します。
お勧めのマザーボード
コストパフォーマンスを求める場合は載せているものがよいでしょう。安くはないため慎重に今後の拡張性などを考慮して決めましょう。
Micro-ATX
MSIマザーボード B760M GAMING PLUS WIFI 第14/13/12世代Intel CPU(LGA1700) DDR5 Micro-ATX 【ゲーミング部屋で快適にゲーム】[B760 搭載] MB6465
※メモリスロット4で最大192GBまで搭載可能
※DDR5のみ対応
※intel12,13,14世代まで対応

費用:\16,141
ASUS PRIME B760M-A WIFI D4 intel 第14・13・12世代 CPU対応 LGA1700 B760 搭載 DDR4 mATX マザーボード/国内正規代理店品
※メモリスロット4で最大128GBまで搭載可能
※DDR4のみ対応
※intel12,13,14世代まで対応

費用:\17,000
【Amazon.co.jp限定】ASUS TUF GAMING B760M-E D4 intel 第14・13・12世代 CPU対応 LGA1700 B760 搭載 DDR4 mATX マザーボード/国内正規代理店品
※メモリスロット4で最大128GBまで搭載可能
※DDR4のみ対応
※intel12,13,14世代まで対応

費用:\13,480
ASRock マザーボード B650M Pro X3D WiFi AMD Ryzen 9000, 8000, 7000 シリーズ CPU対応 (Soket AM5) B650 Micro ATX マザーボード 【国内正規代理店品】
※メモリスロット4で最大256GBまで搭載可能
※DDR5のみ対応
※AMD Ryzen 7000/8000/9000 シリーズに対応

ASRock AMD Ryzen 4000/5000シリーズ(Soket AM4)対応 A520チップセット搭載 Micro ATX マザーボード 【国内正規代理店品】A520M Pro4
費用:\20,182
※メモリスロット4で最大128GBまで搭載可能
※DDR4のみ対応
※AMD Ryzen 4000/5000 シリーズに対応

費用:\9,400
MSIマザーボード B550M PRO-VDH WIFI Ryzen 5000シリーズ (AM4)対応 M.2ヒートシンク Wi-Fi機能 MicroATX [AMD B550 搭載] MB5033
※メモリスロット4で最大128GBまで搭載可能
※DDR4のみ対応
※AMD Ryzen 4000/5000 シリーズに対応

費用:\7,891
ATX
MSI B760 GAMING PLUS WIFI DDR4 Intel第14/13/12世代 Coreプロセッサ対応 ATX マザーボード MB6563
※メモリスロット4で最大128GBまで搭載可能
※DDR4のみ対応
※intel12,13,14世代まで対応

費用:\18,800
MSIマザーボード B760 GAMING PLUS WIFI DDR5 第14/13/12世代CPU(LGA1700)対応 PCIEスロット×5 ATXゲーミングモデル [Intel B760 搭載] MB6169
※メモリスロット4で最大192GBまで搭載可能
※DDR5のみ対応
※intel12,13,14世代まで対応

費用:\17,152
ASUS TUF GAMING B650-E WIFI AMD Ryzen 7000 シリーズ AM5 対応 B650 搭載 ATX マザーボード/国内正規代理店品
※メモリスロット4で最大192GBまで搭載可能
※DDR5のみ対応
※AMD Ryzen 7000シリーズに対応

費用:\17,800
MSI B650M GAMING PLUS WIFI AMD Ryzen 7000/9000 シリーズ対応 Socket AM5 DDR5 Micro-ATX マザーボード MB6467
※メモリスロット4で最大192GBまで搭載可能
※DDR5のみ対応
※AMD Ryzen 7000/9000 シリーズに対応

費用:\18,162
MSI マザーボード B650 GAMING PLUS WIFI AMD Ryzen 7000/9000 シリーズ対応B650搭載 ATX 最大DDR5-7200 (OC)対応 MB6266
※メモリスロット4で最大192GBまで搭載可能
※DDR5のみ対応
※AMD Ryzen 7000/9000 シリーズに対応

費用:\17,145
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参考動画


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