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Prism Central(pc.2024.1~)で必要なリソースを整理・検証してみた

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はじめに

pc.2024.1~からは必要なリソース要件が異なります。
雰囲気でアップグレードを行うと、思わぬトラブルに遭遇することが想定されます。
備忘として整理しておきます。

前提

ほとんどのユーザーでsmallサイズで運用されているはずです。
今回はsmallサイズに限定して解説します。

必要最低限のリソース

vCPU:6
メモリ:28GiB
ディスク:500GiB

追加で必要なリソース

新バージョンから特定の機能を有効化するか否かで必要なリソースが異なります。

追加でリソースが必要なものは次の通りです。

  • Intelligent Operations[vCPU:4、メモリ:2GiB]
  • Intelligent Operations Advanced (SQL monitoring, vCenter Server monitoring, xDiscover) [vCPU:4、メモリ:4GiB]
  • Marketplace [vCPU:0、メモリ:2GiB]
  • Flow Network Security (formerly Flow microsegmentation)[vCPU:2、メモリ:3GiB]
  • Self-Service[vCPU:2、メモリ:4GiB]
  • Nutanix Disaster Recovery (formerly Leap) [vCPU:0、メモリ:4GiB]

そして、次のように旧LeapとMarketPlaceもしくはSel-Serviceを併用する場合はメモリを追加する必要がないです。

When you enable Nutanix Disaster Recovery (formerly Leap) alongside either Self-Service or Marketplace, your cluster gains memory (GB) for only one of the services and not both services. For example, when you enable Nutanix Disaster Recovery alongside Self-Service for a small cluster, your cluster gains 4 GB of memory rather than 8 GB. The limited memory gain is due to these services sharing the same resources.

つまり、全ての機能を有効化する場合に必要なリソースは

  • vCPU:6(デフォルト) + 4 + 4 + 0 + 2 + 2 = 18
  • メモリ:28(デフォルト) + 2 + 4 + 2 + 3 + 4 = 43

となります。

しかし、後で解説しますが、ドキュメントに書かれていない機能を有効化する場合もvCPUやメモリが必要となります。Network Controller (formerly Advanced Networking)が該当します。また、こちら、Flow Network Security を新規に有効化する場合に有効化されていることが必要条件です。

そこで、実際に検証してみました。

検証

Intelligent Operations

vCPUが4、メモリは2GiB必要です。

有効化します。

VMのリソースを確認すると10vCPU、30GiBでした。

Marketplace

メモリは2GiB必要です。

有効化します。

VMのリソースを確認すると10vCPU、32GiBでした。

Network Controller (formerly Advanced Networking)

vCPUが2、メモリは3GiB必要です。

有効化します。

VMのリソースを確認すると12vCPU、35GiBでした。

Flow Network Security (formerly Flow microsegmentation)

メモリは2GiB必要です。

有効化します。

VMのリソースを確認すると12vCPU、37GiBでした。

App management(Self Service)

vCPUが2、メモリは2GiB必要です。

有効化します。

VMのリソースを確認すると14vCPU、39GiBでした。

Nutanix Disaster Recovery (formerly Leap)

MarketPlaceを有効化しているので追加リソースが必要ないはずです。

有効化します。

VMのリソースを確認すると14vCPU、39GiBとなり変化しませんでした。

Intelligent Operations Advanced

すみません。こちら検証できてしていません。

ヘルスチェックを実行してみる

ncc health_checks run_allでPrism Centralのリソースをチェックしてみます。

すると、実際にはvCPUが+4の18、メモリは+2の41GiB必要みたいです。

Intelligent Operations Advancedの機能も使用しているみたいです。

Detailed information for pc_vm_resource_resize_check:
Node 192.168.0.110:
WARN: Following services are enabled: Intelligent Ops, Draas, NuCalm, Marketplace, Intelligen t Ops Monitoring, Network Controller
PC Type: Small.
Resources for PC VM with following ips are inadequate:
192.168.0.110: Current memory is 39GB while required memory is 41GB. Current vCPU count is 14 while the required vCPU count is 18.

Refer to KB 8932 (http://portal.nutanix.com/kb/8932) for details on pc_vm_resource_resize_che ck or Recheck with: ncc health_checks system_checks pc_vm_resource_resize_check

結論

自宅で全ての機能を試したい場合は、18vCPU、41GiBのメモリを使用します。

ただし、管理人はNCCによる警告を無視して14vCPU、39GiBで運用しています。

その他

Intelligent OperationsとSelf-ServiceもしくはDRaaSの両方を使用することはsmallサイズではサポートされていません。

そのため、largeサイズに変更する必要があります。

サイズ変更は手順が公開されていないため、サポートに問い合わせしてください。

補足

商用の場合は必ず検証を行ってください。あくまでも本記事は参考程度で。

参考

Nutanix Support & Insights

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