はじめに
Nutanix CE 2.0でPrism Centralをシングルインスタンスで構築しました。
初心者の方のためにスクリーンショット付きで丁寧に解説します。
注意点
2024/11/14追記:PC2024.1から必要なリソース量が増加します。
Prism Centralではシングルノードクラスターではデプロイできません。
細かいことを言うと、デプロイ(VMの作成)は可能ですが、Registerに失敗します。
2024/7/1追記:成功しました。タイミング次第?
- There is no built-in resiliency for Prism Central on a single-node cluster. Do not create a Prism Central instance (VM) in the single node cluster.
構築に入る前に設定しておくべきこと
セッションタイムアウトの変更
Settingsを選択します。
AppearanceからUI Settingsを選択します。
Security Settingsからidle timeoutやsession idle timeoutをNeverに変更しておきます。
Prism Centralをデプロイしている間にセッションタイムアウトが発生する可能性があるためです。
VLANの作成
VMを選択します。
Network Configをクリックします。
Subnetsをクリックします。
次の情報を入力します。
- Subnet Name:任意の名前を入力します。ここではVLAN0とします。
- Virtual Switchを選択します。デフォルトではvs0のみ作成されているため特に修正する必要はありません。
- VLAN ID:Native Vlanとして利用するため0とします。VMware WorkStationで動作させている場合は0で問題ありません。
Enable IP address managementは特に設定する必要はありません。
しかし、事前にPrefixを定義しておくことで、IPアドレスの採番ミスを防ぐことが期待できることから設定します。
図のように記入します。各々の環境に合わせて修正してください。
DHCP SettingsではDHCPサーバの設定をすることが可能です。設定すると、VM作成時にVMにVLANを指定する必要があるのですが、自動的にIPアドレスを起動時に採番してくれます。今回はしません。
作成が完了したら、図のように一覧に表示されます。
Prism Centralの構築
トップ画面から次の画面の水色の箇所をクリックします。
Depolyボタンをクリックします。
利用可能なバージョンが表示されるため、任意のバージョンの製品をクリックします。
Prism Centralのサイズを選択します。画像に表示されている通り、Small, Large, X-Largeの3種類があります。一般的にはSmallで問題ありません。
Networkは先ほど作成したVLAN0をプルダウンから選択します。
DNSサーバは任意のもの、Select a Containerにはデフォルトコンテナーを選択しましょう。もう一つ選択することが可能ですが、そちらはイメージファイル用のストレージコンテナーとなります。そちらを使っても作成は可能です。
VM NameはNTNXから始まり、PCVMで終了する範囲で、任意のもので構いません。
IPはCVMと同じセグメントのものを使用してください。
最後に確認画面が表示されるので、問題が無ければDeployボタンをクリックします。
完了まで1時間くらいかかりました。
Prism Centralの登録
無事にPrism Central VMのデプロイが完了したら、次の画面で接続をクリックします。
ただし、Prism Elementでプロキシサーバの設定をしている場合、ホワイトリストにPrism CentralのIPアドレスを入れておかないと登録に失敗します。意外と忘れがちなので注意してください。
また、Prism Centralの登録完了後は、Prism Centralでプロキシサーバの設定とホワイトリストの設定をしてください。ホワイトリストにはCVMのIPアドレスを入れてください。
次へをクリックします。
Prism CentralのIPアドレス、ポート(無しでも可)、ユーザー名(admin)とパスワードを入力します。adminユーザーのデフォルトのパスワードはNutanix/4uとなります。
事前にパスワードを変更したい場合は、SSHでPCVMにログインすると、パスワード変更を求められます。
Changing password for user admin. Changing password for admin. (current) UNIX password:
登録が完了すると、次の画面が表示されます。
そして、Connectedに変化しました。
Launchをクリックしてみましょう。
Prism Centralは90日間はライセンス違反無しで使用することが可能です。
pc2022では90日を過ぎても機能的には一切問題なく動作しますが、pc2023以降の場合、ライセンスを適用しなければ一部の機能が制限されるはずです。
Name、Company、Job Titleを入力して同意にチェックをしてAcceptをクリックします。
Continueをクリックします。
無事にPrism Centralのダッシュボードが表示されました。
その他
ホスト名の変更、パスワードの変更はCVMと一緒です。
NTP、DNSの設定、LCMのInventoryの実行などをしておけば一旦問題ありません。
Nutanix CE2.0構築の記事を参考にしてください。
nutanix@NTNX-192-168-0-110-A-PCVM:~$ sudo /usr/local/nutanix/cluster/bin/change_cvm_hostname NTNX-HOME-01-PCVM
Changing hostname to NTNX-HOME-01-PCVM. This will reboot the CVM. Do you want to proceed? (Y/N): Y
ちなみに上記のコマンドは失敗しました。
2024-07-01 14:27:03,509Z ERROR MainThread cvm_shutdown:190 Fail to get RF1 VMs for SVM 192.168.0.110 due to RPC error, err RPCError: Failed to make a successful RPC in allotted time 2024-07-01 14:27:03,509Z CRITICAL MainThread cvm_shutdown:208 Unable to detect if VMs with RF1 disks are managed by the current CVM. Please invoke the cvm_shutdown command with the --auto_shutdown_rf1_vms flag to proceed with the shutdown operation.
と思ったら成功していました。
しかし、PCVMがCVMと同じように各種サービスがdownしたままとなりアクセス不可となります。
そこで、次のコマンドをPCVMにnutanixユーザでSSHログインした上で投入します。
-s に指定するのはPrism Central VMのIPアドレスです。
nutanix@NTNX-HOME-01-PCVM:~$ cluster --cluster_function_list="multicluster" -s 192.168.0.110 start
CVMのcluster startと同等の機能を持つコマンドとなります。
PCVMに上手く接続できない場合は率先して投入しましょう。
暫くするとサービスが全て起動します。
その後、cluster statusコマンドでサービスが全て起動していることを確認します。
nutanix@NTNX-HOME-01-PCVM:~$ cluster status
2024-07-01 14:45:54,119Z INFO MainThread zookeeper_session.py:190 cluster is attempting to connect to Zookeeper
2024-07-01 14:45:54,126Z INFO Dummy-1 zookeeper_session.py:629 ZK session establishment complete, sessionId=0x1906ebdafe90362, negotiated timeout=20 secs
2024-07-01 14:45:54,130Z INFO MainThread cluster:2918 Executing action status on SVMs 192.168.0.110
The state of the cluster: start
Lockdown mode: Disabled
CVM: 192.168.0.110 Up, ZeusLeader
Zeus UP [3391, 3438, 3439, 3440, 3450, 3467]
Scavenger UP [11190, 11807, 11808, 11810]
SysStatCollector UP [12758, 12836, 12837, 12838]
IkatProxy UP [13179, 13237, 13238, 13239]
IkatControlPlane UP [13400, 13502, 13503, 13504]
SSLTerminator UP [13403, 13529, 13530]
Medusa UP [13455, 13590, 13591, 13620, 13841]
DynamicRingChanger UP [13977, 14074, 14075, 14137]
InsightsDB UP [13980, 14099, 14100, 14175]
Athena UP [13984, 14124, 14125, 14126]
Mercury UP [14398, 14547, 14548, 14644]
Mantle UP [14401, 14593, 14594, 14681]
VipMonitor UP [2314, 2315, 2316, 2317, 2322]
InsightsDataTransfer UP [14408, 14637, 14638, 14665, 14667, 14670, 14672, 14676, 14677, 14678, 14679, 14680]
Ergon UP [14414, 14668, 14669, 14673, 14750]
GoErgon UP [14420, 14748, 14749, 14917]
Prism UP [14426, 14811, 14813, 15043, 16008, 16062]
Adonis UP [14438, 14830, 14831, 14832, 14837]
PrismNotification UP [14447, 14861, 14862, 14863]
AlertManager UP [14459, 15033, 15034, 15155]
Catalog UP [15105, 15588, 15589, 15590, 15638]
Atlas UP [15133, 15616, 15617, 15618]
Uhura UP [15177, 15684, 15685, 15686]
ClusterConfig UP [15381, 15734, 15735, 15736]
APLOSEngine UP [15425, 15766, 15767, 15770]
APLOS UP [16094, 16236, 16237, 16238]
StatsGateway UP [16097, 16301, 16302, 16359]
Lazan UP [16109, 16354, 16355, 16356]
Kanon UP [16135, 16399, 16400, 16401]
Polaris UP [16778, 16898, 16899, 16927]
Delphi UP [16783, 16904, 16905, 16906, 16918]
Metropolis UP [17273, 17358, 17359, 17483]
Flow UP [17276, 17389, 17390, 17392, 17400]
Magneto UP [17281, 17439, 17440, 17441]
Search UP [18445, 18623, 18624, 18627, 18644, 18646, 18647, 18981]
XPlay UP [18451, 18704, 18705, 18988]
XTrim UP [18463, 18709, 18710, 18711]
DataProviderManager UP [18500, 18764, 18765, 18924]
Pollux UP [18537, 18842, 18843, 18953, 18954]
ClusterHealth UP [18549, 18890, 19367, 19368, 19374, 19387, 19450, 19451, 19457, 19463, 19464, 19474, 19475, 19480, 19502, 19503, 19512, 19539, 19540, 19544, 19605, 19606, 19637, 19638, 19652, 19653, 19692, 19693, 20014, 20015, 20016, 20017, 20019, 20020, 20021, 20023, 20026, 20027, 20223, 20226]
Neuron UP [18561, 18967, 18968, 19411, 19510, 19511, 20858, 20872, 20885, 20886, 20887, 20919, 20921, 20922]
Categories UP [18576, 19069, 19070, 19071, 19101]
DomainManager UP [20526, 20644, 20645]
2024-07-01 14:45:55,956Z INFO MainThread cluster:3079 Success!
nutanix@NTNX-HOME-01-PCVM:~$
コメント