はじめに
自宅で3ノードでNutanixクラスターを運用しているブログ管理人が、Prism Centralの運用方法について個人的な見解を述べたいと思います。
Prism Centralとは
ソフトバンク C&S様のブログをご参照ください。大変わかりやすいです。
ざっくり言うと、次のようなことが可能です。
・複数のクラスターの一元管理
・ストレージポリシー
・RBACによる細かな権限制御
※pc.2024.1~から、ローカルユーザーのRBACが可能になりました。今まではProjectで使用しているユーザーに限定。
・X-Play
・Report
・キャパシティ予測
・Self-Service(旧calm)
・Project
・Flow Virtual Networking
・Flow Netwrok Segmentation
・Objects
・Kubernetes Management
・Disaster Recovery
・Nutanix Central
・Security Dashboard
・vCenterとの連携
など。
単にVMを立てて運用するだけならばPrism Central自体は必要のないものですが、商用環境で導入されている企業様は多いかと思います。
自宅で運用する場合のPrism Centralの問題点
なんといっても大量にリソースを消費します。特にpc.2024.1~以降からリソース要件が変更されました。次の記事をご参照ください。
自宅でvCPU14、メモリ39GiBのVMが稼働し続けるのは、なかなか厳しいものがあります。
個人的な見解
Prism Central VMはメモリが潤沢にない環境では邪魔でしかないので、他のクラスターで動作させるべきです。管理人の場合、次のような構成にしています。
[ミニPC3台で構築した3ノードクラスター vCPU 24/48、メモリ合計192GiB]
Prism Centralデプロイなし
[デスクトップPC vCPU8/16、メモリ128GiB]
- Vmware WorkStation Proでシングルノードクラスターを構築し、Prism Centralをデプロイ(以降、PCVMとする)。
- そのPCVMで3ノードクラスターも管理。
- WorkStationでスナップショットを取得し、電源断後に再度起動する場合にはスナップショットから復元する。
Prism Centralはなかなか繊細なお方なのでcluster stopせずに再起動などをすると壊れます。サポートの力が借りれない個人運用の場合、致命的です。
そのため、WorkStationのスナップショットを用いて復元させる運用をしています。
メリット
上記で運用を行う場合、次のようなことが可能です。
- Data Replicationを用いて、3ノードクラスターのVMをシングルノードクラスターで保護。
- クラスターを跨いだVMの移動。
- 2つのクラスターの合計メモリが、CVM(12GiB/台)やPCVM(39GiB)分除いても合計で約240GiBあるので比較的潤沢。
デメリット
ただし、次の検証が行えません。
- Prism CentralのDisaster Recovery。
- FIlesやObjectのDR機能の一部。
など。
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