はじめに
AOS7.0のアップグレードにAHV10.0へのアップグレードを3ノードクラスターで実施したところ何故か上手くAHVが起動しないトラブルに遭遇して再度クラスターの再構築を行いました。
その際、バックアップ用として構築しているシングルノードクラスターでリストアしたVMを、元の3ノードクラスターにライブマイグレーションしました。
クラスターを跨ぐライブマイグレーションをCross Cluster Live Migration(CCLM)を呼びます。pc.2023.3から導入された新機能です。
今回はこの機能を試してみました。
手順
Infrastracture > 仮想インフラ > VMsでVMのダッシュボードを表示します。
その後、マイグレーションしたいVMにチェックをつけます。
更に、右クリック > Migrate > Across Clustersをクリックします。
次のような画面が表示されます。
Source Locationでは、Destination LocationではLocal AZを、Source Clusterでは、Destination Locationを移動先のクラスターにします。
電源がOFFのVMはライブマイグレーションできません。
クラスターの互換性チェックを行います。問題が無ければMigrateをクリックします。
成功した場合は、こちらの記事の通りになります。
管理人の場合は失敗しました。
- VMのvDiskが格納されていたストレージコンテナーがターゲットクラスターに存在しないこと
- メモリオーバーコミットが有効化されていること
- Volume Groupがアタッチされていること
- CPUモデルがターゲットクラスターでサポートされていないこと以上、4つが原因でした。
Volume Groupがついているとライブマイグレーションできないのは、運用上の注意点ですね。
今回の場合は、Protection Domainのスナップショット機能を用いて、リモートへエンティティ(VM・VG)のスナップショットを作成し、リモートクラスターでスナップショットから復元を行いました。
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