はじめに
AOS7.0が2024/12/5にリリースされました。
そこで、さっそくアップグレードしてみました。
途中で失敗した箇所については、トラブルシューティングの過程を含めて紹介いたします。
Prism Centralとの互換性について
AOS7.0はどうやらpc.2024.2とpc.2024.3は互換性があるようです。
そのため、アップグレードする前に先にPrism Centralをアップグレードする必要があります。
アップグレードを試してみました。こちらの記事を参照してください。
環境
- Nutanix CE 2.1で構築したシングルノードクラスター
- vCPUは8C/16T、メモリは128GiB
- VMware WorkStation 17 Proで構築
- Prism Centralをデプロイ済み(pc.2024.3)
AOS7.0へアップグレード
念のためアップグレード可能かどうか確認します。
問題ありませんでした。
AOS7.0のLCM Bundle版をサポートポータルのdownloadから取得します。
LCMから直接アップロードします。
アップロード完了までしばらく待ちます。
アップロードが完了しました。
アップグレードを行います。
注意事項が表示されるので一読します。
Nextをクリックします。
Prism Centralとの互換性に関する注意事項が表示されます。問題なければApply 1 Updatesをクリックします。
1時間ほど待ちます。
途中、CVMが再起動して長時間疎通ができませんが問題ありません。
無事にAOS7.0へアップグレードできました。
AHV10.0へアップグレード
AHVのLCM Bundle版をアップロードします。
アップロードが完了したら、AOSと同じ要領でアップグレードを行います。
しかし、アップグレードの途中で失敗します。LCM Inventoryの実行が不可能だからでした。
手動で確認したところ、次のようなメッセージが出力されました。
ふと、AHVのステータスを確認したところ、メンテナンスモードでした。
nutanix@CVM:~$ acli host.list
Hypervisor IP Hypervisor DNS Name Host UUID Node state Connected Node type Schedulable Hypervisor Name CVM IP
192.168.0.121 192.168.0.121 4d0cf091-cdfc-4349-9206-05c7ec072cc2 EnteredMaintenanceMode False Hyperconverged False AHV 192.168.0.122
メンテナンスモードを解除します。
nutanix@CVM:~$ acli host.exit_maintenance_mode 192.168.0.121 ExitMaintenanceMode: pending ExitMaintenanceMode: complete
再度LCMを実行してみました。しかし、それでもダメでした。
そこで、CVMを停止して、その後AHVを再起動したところ、LCMの実行が上手くいきました。
再度、AHVのアップグレードを試したところ、今回は無事にアップグレードが完了しました。約20分程度で完了しました。
LCMでステータスを確認してみます。
3ノードの場合
スナップショットがあるおかげで再構築しなくても元に戻せるVMware Workstation 17 proで構築したシングルノードクラスターで検証を行ったので、3ノードでは、AOS7.0 LCM Bundle、AHV10.0 LCM Bundleの両方をアップロードして、一度にアップグレードを行いました。こちら、全く問題なくアップグレードできました。
自宅ラボの場合はCVM以外の全てのVMの電源をOFFにしておくと、VMのマイグレーションが不要となるためアップグレードに必要な時間を短縮することができます。
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