はじめに
Prism Centralのバージョンアップを実施する場合に、何をすれば良いのか網羅されている記事があると便利だと思いまして、こちらに残しておきます。お役に立てば幸いです。
ライフライクルポリシーの確認
2024年12月より、AOS及びPrism CentralのEOM,EOLの規約が変更されました。

Softbank C&S様にて整理されたこちらの記事がわかりやすいので必ず確認してください。

ターゲットバージョン候補の選定
バージョンアップ候補を選定します。
- EOM、EOLの長さ
- 利用したい新機能
- 不具合改修
などの観点から候補を選びましょう。
次に紹介する内容を必ず確認してください。
ターゲットバージョンの互換性の確認
ターゲットバージョンのPrism Centralが次のソフトウェアと互換性があることを確認します。
- AOS
- Flow Network Security
- MSP Controller
- Objects Manager
※サポート契約のあるアカウントでログインすると確認可能です。
ターゲットバージョンのEOM・EOLの確認
ターゲットバージョンのEOM(End Of Maintenace), EOL(End Of Suppert Life)を確認します。
ターゲットバージョンへのアップグレードパスの確認
Prism Centralのバージョン次第では中間アップグレードが必要な場合があります。必ず確認するようにしてください。
例えば、pc.2022.6.0.12からpc.2024.2.0.5へアップグレードが可能かどうかは次のリンクから確認可能です。
※サポート契約のあるアカウントでログインすると確認可能です。
また、ターゲットバージョンのイメージファイルダウンロード用のリンク、リリースノートへのリンクがこの画面に張られています。
リリースノートの確認
ターゲットバージョンを選定したら、リリースノートを確認します。
次に紹介する観点で確認すれば概ね良いと思われます。
Limitations and Guidelinesの確認
必ず読んでおきましょう。次のリンクはpc.2024.3.1の該当リンクとなります。
※サポート契約のあるアカウントでログインすると確認可能です。
Scalabilityの確認
pc.2024以降はx-small, small, large, x-largeの4種類のサイズが存在します。また、シングルもしくはスケールアウト構成にすることも可能です。
次の要素に基づいて、サイズ及びスケールを決定します。
- Maximum Guest VMs Supported (Across All Clusters)
- Virtual Disks per Guest VM (Average)
- Clusters Supported
- Nodes Supported
- Maximum Number of Virtual Disks (Recommended)
※サポート契約のあるアカウントでログインすると確認可能です。
ただし、シングル構成からスケールアウト構成へのアップグレード、サイズの変更については手順が公開されていないため、サポートに問い合わせる必要があります。
リソース要件の確認
pc.2023.4.0.2以降はサイズと利用する機能に応じてvCPU及びメモリのリソース要件が異なります。
次のドキュメントを確認してリソースサイズの変更を計画してください。
Resolved Issueの確認
解消された不具合を確認します。現状の運用で不具合を抱えている場合には、バージョンアップによって解消されるのか確認しましょう。リンクはpc.2024.3.1の該当リンクとなります。
※サポート契約のあるアカウントでログインすると確認可能です。
KnownIssuesの確認
既知の不具合について確認します。こちらは念入りに確認・評価しておくことをお勧めします。リンクはpc.2024.3.1の該当リンクとなります。
※サポート契約のあるアカウントでログインすると確認可能です。
New&Update featureの確認
新規追加機能を確認します。新規機能については、ベンダー様にて丁寧に解説された記事が投稿されておりますが、必ず担当者自身にて確認・評価するようにしてください。リンクはpc.2024.3.の該当リンクとなります。
※サポート契約のあるアカウントでログインすると確認可能です。
ただし、いきなり確認する前に、Softbank C&S様のブログで新機能の紹介がされているためこちらを先に確認するのがよいでしょう。大変分かりやすいので重宝しております。

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