はじめに
AHVやAOSといった中核となるソフトウェアに関する各種上限値について紹介したいと思います。設計時や運用時に考慮しなければ、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
確認方法
前提:サポート契約を結んでいること。
そのため、一般の方は参照することができません。
My nutanix > Support Portal > 左上のハンバーガーマーク > Documentation > Configuration Maximums から確認することができます。
主要な製品の上限値について
赤字は個人的に気を付けた方が良いと思った値となります。
AHVの上限値(AHV-20220304) ※AOS6.5が対応しているAHVのバージョン
クラスター
- クラスター毎のホスト数 32
ホスト
- ホスト毎に電源をONにすることが可能なVM数 128
VM
- IDEディスク 4
- PCIディスク 7
- RAM 4.5TB
- SATAディスク 6
- SCSIディスク 256
- シリアルポート 3
- vCPU数 223
- vNIC数 15
AOS Storageの上限値(AOS 6.5)
- クラスターあたりのコンテナ数 256
- クラスターあたりのストレージプール数 1
- vDsikあたりのvDiskサイズ 64TB
- クラスターあたりのvDisk数 600000
- クラスターあたりのVolumeグループ数 2000
Prism Central(2024.1) ※PC2022.6と上限値は変わりません
VM数、Node数、仮想ディスク数は、全てのクラスターの合計値となります。
Prism Centralはlargeスケールなどもありますが、smallで使用する場合が一番多いと思われますので、smallのみ掲載しています。
small PC シングルインスタンス
- カテゴリー 1250 (key:value = 25:50が最大値。25 * 50 = 1250)
- 管理可能なクラスター数 10
- 管理可能なゲストVM数 2500
- Node数 200
- 仮想ディスク数 7500
small PC 3インスタンス
- カテゴリー 1250(key:value = 25:50が最大値。25 * 50 =1250)
- 管理可能なクラスター数 20
- 管理可能なゲストVM数 5000
- Node数 400
- 仮想ディスク数 15000
その他
他にも、各製品ごとに上限値があります。例えば、Nutanix Files、ObjectsといったUnified Storageに関する製品、Flow、Kubernetesなど、かなりの種類があります。
思わぬトラブルを防ぐためにも事前に確認しておくようにしましょう。
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