はじめに
この記事は、以下を実現するために作成しました。
- VMware WorkStation ProでBIG-IPを冗長構成で構築する。
- BIG-IPを利用した実サーバ(リアルサーバ)へのアクセスを実現する。
- 2点を実現することで、本格的なロードバランサーの学習環境を提供する。
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冗長化の設定
以下の設定を行います。
- ConfigSync
- Failover Network
- Mirroring
左ペインから、Device Management > Devicesをクリックします。
デバイスリストが表示されます。青リンクをクリックします。
ConfigSyncタブを選択し、Local Addressをプルダウンから選択します。
HeartBeat用のIPアドレスのみが表示されるはずです。話が変わりますが、図のIPアドレスがこれ以降も全て誤っております。ご了承ください。
Updateをクリックします。
Failover Networkタブでは、Failoverに使用するネットワークを設定します。右上のAddから設定可能です。
プルダウンから選択します。ポート番号はデフォルトでは1026です。問題なければFinishedをクリックします。
MirroringタブではPrimary Local Mirror Addressを選択します。問題なければUpdateをクリックします。
2号機でも同様の設定をしてください。
特に最初のconfig syncの設定をしていないと、次のDevice Trustの設定で失敗します。
デバイスの信頼関係の構築
左ペインから、Device Trustをクリックします。
Device Trust Membersタブを選択します。Addをクリックします。
以下の情報を入力して、『Retrieve Device information』をクリックします。
Device Type:Peer Device IP Address:対向側の機器の管理IPアドレス Administrator Username:admin Administrator Password:adminのパスワード
『Verify Device Certification』が表示されるので、問題なければ『Device Certificate Matches』をクリックします。
最後に『Add Device』が表示されます。確認後、『Add Device』をクリックします。
信頼関係が構築されると、対向機器のホスト名が表示されます。
2号機側でも1号機のホスト名が表示されることを確認します。
デバイスグループの設定
左ペインから、Device Groupsを選択します。
初期設定では何も作成されていません。右上のCreateをクリックします。
次の図のように設定を行います。
Name:HA Group Type:Sync-Failover ※設定の同期と障害時の切り替わりを行います。 Members:Availableから2台のホスト名を選択。Includesに格納します。 Sync Type:Automatic with incremental Sync
確認後、Finishedをクリックします。
リストに先ほど作成したグループ名が表示されることを確認します。
2号機でも設定が同期されていることを確認します。
デフォルトの状態では、IPアドレスが大きい方がActiveに選出されます。
そのため、デバイスグループの設定が完了したタイミングで、BIG-IP-02がActive、BIG-IP-01がStandbyになるはずです。
BIG-IP-01がActiveとなるようにTraffic Groupsの設定を修正します。
Traffic Groupsの設定
左ペインから、Traffic Groupsを選択します。
Traffic Groupsが表示されます。青リンクをクリックします。
ここでは、Failover Configurationのみ設定変更を行います。
Prefered Orderに1号機と2号機を順番に格納し、Saveボタンをクリックします。
これで、BIG-IP-01がActiveに選出されるようになりました。ただし、このままではActiceにはならないので、BIG-IP-02で以下の操作を行います。
一番下にある『Force to Standby』をクリックする。
確認を求められるので『Force to Standby』をクリックする。
すると、1号機がActiveになりました。
2号機はStandbyとなります。
初回の同期
1号機にて、Overviewをクリックします。
同期されていない場合には、Sync Optionsが表示されます。検証用途なのでどちらでもいいですが、Push the~を選択した状態でSyncをクリックします。
同期に失敗すると次のように表示されます。
同期されない場合
この場合、もう一度自己証明書の新規作成、Dvice Trustの新規作成をおこなってください。
備考
管理人も同期が上手くできてません。対処出来次第更新します。同期していなくても検証はできるので、次に進んでください。
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