はじめに
この記事は、以下を実現するために作成しました。
- VMware WorkStation ProでBIG-IPを冗長構成で構築する。
- BIG-IPを利用した実サーバ(リアルサーバ)へのアクセスを実現する。
- 2点を実現することで、本格的なロードバランサーの学習環境を提供する。
記事一覧

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検証環境の構成図をおさらい
次の図となります。
この記事では、BIG-IPのインタフェース(1.1 , 1.2 , 1.3…)に紐づけたVLANに対して、IPアドレスを付与していきます。VLANインタフェースにIPアドレスを設定するイメージです。
Self IPsの設定
先ほど、VLANを作成しました。通信できるようにするには、もちろんIPアドレスが必要となります。
BIG-IPではSelf IPsから設定します。
今回、設定する必要があるSelf IPsは以下となります。
[External] 172.16.2.131/24 (BIG-IP-01) 172.16.2.132/24 (BIG-IP-02) 172.16.2.133/24(共通。冗長化の章で設定を実施) [Internal] 172.16.3.131/24 (BIG-IP-01) 172.16.3.132/24 (BIG-IP-02) 172.16.3.133/24(共通。冗長化の章で設定を実施) [HeartBeat] 172.16.5.131/24 (BIG-IP-01) 172.16.5.132/24 (BIG-IP-02)
左ペインからNetwork > Self IPsを選択します。
初期設定では何も作成されていません。右上のCreateをクリックします。
図の様に設定を行います。
[Extenral] Name:172.16.2.131 IP Address:172.16.2.131%10 ※ルートドメインに紐づく必要があるので『%ID』が必要となります。 Netmask:255.255.255.0 VLAN / Tunnel:External Port Lockdown:Allow All
[Extenral] Name:172.16.2.133 IP Address:172.16.2.133%10 ※ルートドメインに紐づく必要があるので『%ID』が必要となります。 Netmask:255.255.255.0 VLAN / Tunnel:External Port Lockdown:Allow All Traffic Group:traffic-group-1(floating) ※HSRPやVRRPのVIPの役割を提供するために必要です。2台の冗長化した機器の共通のIP(VIP)ってことを機械に理解させる感じです。
[Internal] Name:172.16.3.131 IP Address:172.16.3.131%10 ※ルートドメインに紐づく必要があるので『%ID』が必要となります。 Netmask:255.255.255.0 VLAN / Tunnel:Internal Port Lockdown:Allow All
[Internal] Name:172.16.3.133 IP Address:172.16.3.133%10 ※ルートドメインに紐づく必要があるので『%ID』が必要となります。 Netmask:255.255.255.0 VLAN / Tunnel:Internal Port Lockdown:Allow All Traffic Group:traffic-group-1(floating) ※HSRPやVRRPのVIPの役割を提供するために必要です。2台の冗長化した機器の共通のIP(VIP)ってことを機械に理解させる感じです。
[HeartBeat] Name:172.16.5.131 IP Address:172.16.5.131 Netmask:255.255.255.0 VLAN / Tunnel:HeartBeat Port Lockdown:Allow All
合計で5つのSelf IPsを作成しました。
リストにすべて表示されること、IPアドレス、VLAN、Traffic Groupの組み合わせがあっていることを確認してください。
2号機でも同様に実施します。ただし、IPアドレスが一部異なりますので注意してください。構成図を見ながら正しく設定しましょう。
作成できたらリストを確認して1号機と比較して誤りがないか確認しましょう。
確認
最後にIPアドレスへの到達性を確認しておきます。この時点でPINGが通らないと、そもそもInterfaceとVLANの紐づけが誤っていたり、IPアドレスの設定不備などが考えられます。
WIndowsの場合、コマンドプロンプトを開いてpingを実行します。
C:\Users\user>ping 172.16.3.131 172.16.3.131 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 172.16.3.131 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.3.131 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.3.131 の ping 統計: パケット数: 送信 = 2、受信 = 2、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 1ms、最大 = 1ms、平均 = 1ms Ctrl+C ^C C:\Users\user> C:\Users\user> C:\Users\user>ping 172.16.3.132 172.16.3.132 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 172.16.3.132 からの応答: バイト数 =32 時間 =7ms TTL=255 172.16.3.132 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.3.132 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.3.132 の ping 統計: パケット数: 送信 = 3、受信 = 3、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 1ms、最大 = 7ms、平均 = 3ms Ctrl+C ^C C:\Users\user>ping 172.16.3.13 172.16.3.13 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: Ctrl+C ^C C:\Users\user>ping 172.16.3.133 172.16.3.133 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 172.16.3.133 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.3.133 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.3.133 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.3.133 の ping 統計: パケット数: 送信 = 3、受信 = 3、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 1ms、最大 = 1ms、平均 = 1ms Ctrl+C ^C C:\Users\user>ping 172.16.2.131 172.16.2.131 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 172.16.2.131 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.2.131 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.2.131 の ping 統計: パケット数: 送信 = 2、受信 = 2、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 1ms、最大 = 1ms、平均 = 1ms Ctrl+C ^C C:\Users\user>ping 172.16.2.133 172.16.2.133 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 172.16.2.133 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.2.133 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.2.133 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.2.133 の ping 統計: パケット数: 送信 = 3、受信 = 3、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 1ms、最大 = 1ms、平均 = 1ms Ctrl+C ^C C:\Users\user>ping 172.16.2.132 172.16.2.132 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 172.16.2.132 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=255 172.16.2.132 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=255 172.16.2.132 からの応答: バイト数 =32 時間 =8ms TTL=255 172.16.2.132 の ping 統計: パケット数: 送信 = 3、受信 = 3、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 1ms、最大 = 8ms、平均 = 3ms Ctrl+C ^C
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